国民民主都議を刑事告発 上脇教授 有印私文書偽造など

国民民主都議を刑事告発 上脇教授 有印私文書偽造など

6月の東京都議選で初当選した国民民主党の国崎隆志都議(杉並区)が辞めた会計責任者の名前を無断で政治資金収支報告書に記載し、印鑑を押して提出した疑いがあるとし、神戸学院大学の上脇博之教授(政治資金オンブズマン代表)は13日までに、国崎氏らを政治資金規正法違反(虚偽記入)と有印私文書偽造の罪で東京地検に刑事告発しました。
自民党に在籍していた国崎氏の政治団体をめぐる疑惑は「しんぶん赤旗」日曜版(7月20日号)が報じました。
2019~23年分の政治資金収支報告書によると、国崎氏は「自由民主党東京都杉並区第四十二支部」と「國崎たかしの会」の代表と事務担当者を兼任していました。
上脇氏は告発状で、国崎氏が20年春からは会計責任者ではなかった人物の名前を収支報告書に記載したと指摘。同報告書の「宣誓書」のページを偽造し、この人物の承諾なしに会計責任者として署名と押印をしたと悪質性を強調しています。
日曜版の取材に対し、この人物は20年春に会計責任者を辞めて後任者に仕事を引き継いだと証言。「『宣誓書』の記載の委任はしていない。国崎氏側に印鑑を預けた記憶もない」と述べています。
また、国崎氏が杉並区議選に立候補した23年には、石原伸晃元衆院議員が代表の自民党支部から受け取った計20万円を選挙運動費用収支報告書に記載せず提出したと指摘。自身の自民党支部からの130万円の寄付金収入を100万円の「借入金」だと虚偽記入したとし、公職選挙法違反でも告発しました。