「手取りが増える」社会は実現するか?国民民主党“現役世代”重視に反発も 玉木代表に出水キャスターが聞く【選挙の日、そのまえに】|TBS NEWS DIG

「手取りが増える」社会は実現するか?国民民主党“現役世代”重視に反発も 玉木代表に出水キャスターが聞く【選挙の日、そのまえに】|TBS NEWS DIG
今回の参院選で私たちの暮らしにはどう影響してくるのでしょうか。与野党幹部に聞いていきます。7回目のきょうは、去年の衆院選で躍進した国民民主党です。スローガンに掲げる「手取りが増える」社会は実現するのでしょうか。

出水キャスター
「陣営から拍手が沸き起こっています。玉木代表、来ましたね」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「手取りを増やす、投資を増やす、教育予算を増やす。この3本の矢で、日本のGDPを10年間で1000兆円にしたい」

選挙戦前半、玉木代表は全国40か所以上で街頭に立ち、候補者の応援を行っています。

国民民主党といえば、去年の衆院選で「手取りを増やす」をスローガンに議席を大幅に増やしました。今回の参院選でも、改選4議席から4倍にあたる16議席を目標にしています。

出水キャスター
「人の集まり具合や熱気をどう感じましたか」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「もう一回、原点回帰して『手取りを増やす』経済政策をきちんと訴えていこうと。今回、他党と違って特に訴えているのが現役世代を大切にしようと」

玉木代表の演説を聞いた「現役世代」は…

 演説を聞いた有権者
「私達の実感に近いことを言っているなと。課題と捉えていることもすごく共感できる内容だなと思っていました」
「現役世代を中心にというニュアンスのことを言われてグサっときました。響きました」

国民民主党は今回、30歳までに絞った所得税減税など若者向けの政策を打ち出しましたが、SNSを中心に「世代間の分断を煽る」などと不満が噴出しました。実際、現役世代ではない有権者からは厳しい声が。

「歳をとった人と若い人を分断するようなのはあまり良くないと思います。財源がないのに一部の年齢(世代)だけ(税金を)下げるのは私は反対です」

出水キャスター
「現役世代には刺さっていると思いますが、一方で、現役世代ではない方々は高齢者や女性が取り残されていると感じられているような…」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「だからと言って変えちゃダメだと思っていて。我々の政策は結果として、高齢者や専業主婦とか、色々な形で生活されている方にもプラスになる。現役が給料増えて、手取りが増えて元気になって、初めて高齢者も年金・医療介護も充実していく」

さらに、去年の衆議院選挙で訴えた有権者との“約束”は実現できたのか。いま政策の実行力が問われています。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「『103万円の壁』の問題、これを今回、絶対にやりたいと思っている」

衆院選で掲げた年収「103万円の壁」を178万円に引き上げるため、与党と協議に臨んだ国民民主党でしたが、交渉は決裂。178万円という有権者との約束は果たせていません。

衆院選後は野党第1党の立憲民主党よりも高い支持率を維持していましたが、現在はピークの半分程度に。人気に陰りが出始めています。

「(Q.『103万円の壁』などの経済政策が注目され、支持を拡げたが)私はあまり関係ない世代なんで、あれ(103万円の壁)もどうなったのかしら。やっぱり力不足なんじゃないか、良いところまでは行くけど」

出水キャスター
「有権者からの期待からすると、満額回答でない、物足りなさを抱いている方に対しては?」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「おっしゃる通りです。年収200万円以下の方で(103万円の壁が)160万円まで上がっただけで、ある意味多くの人が取り残されているので、富士山で言うとまだ2合目ですかね」

出水キャスター
「残り8合の道筋やスケジュールは?」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「やっぱりね 自民党の税調厳しいね。蹴散らされてしまったので。厚い壁に阻まれたので、その意味では参議院でも我々が議席を増やして、交渉力とか政策実現力を高めていくことが不可欠だなと思いましたね」

有権者の期待をもう一度集めて、再び風を起こすことができるのか。国民民主党にとって正念場の選挙となりそうです。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html

#ニュース #news #TBS #newsdig