【国民民主党 福田とおる(愛知16区)】憲法審査会「今後の憲法審査会の進め方」(2025年12月4日)

【国民民主党 福田とおる(愛知16区)】憲法審査会「今後の憲法審査会の進め方」(2025年12月4日)
令和7年 12月4日 憲法審査会
テーマ「今後の憲法審査会の進め方」

以下、本質疑の原稿全文を掲載します。(実際の質疑と差異がございます)
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 国民民主党 福田徹です。
 今日は、今後の憲法審査会の進め方について、「成長する」という視点で意見を述べさせていただきたいと思います。
 私は18年前、医師になったばかりの頃は、本当に何もできませんでした。一方でテレビドラマでは私と同じ年齢の若い救急医がすごい手術で命を救っていました。私は早く一歩でも近づきたいと、毎日毎日練習、練習、練習。練習したいケガの患者さんがいつも来るわけではありませんから、目の前に患者さんがいると想像しながら真似事をして練習しました。そうやって今日より明日、明日より明後日、一日一歩、必ず何か成長できることを大切に18年間の日々を過ごしてきました。

 日本国憲法は1947年、昭和22年5月3日に施行されました。今から78年前です。我が国が、終戦後今日まで、戦争を起こさず、巻き込まれず、一人の戦死者も出していないことに、憲法の存在は大きなものであったと考えています。一方で憲法は78年間一文字も変わっていません。その間、日本は成長しました。日本国民も成長しました。世界も成長しました。そして我が国を取り巻く外部環境は明らかに変化してきています。私はこれからも憲法で我が国が守られ、成長できるよう、憲法も成長させていきたいと思います。
 私が最初に確かめたいことは、国民は憲法を改正する必要があると考えているのか、そうでないのかです。新聞社はじめ民間の調査結果を目にすることはよくあります。しかし、その調査結果について国会で議論し判断を示したことはないのではないかと思います。
 私からの今後の憲法審査会の進め方について提案です。まず、国民が憲法改正が必要だと考えているのか、考えていないのかを憲法審査会で判断するのはいかがでしょうか? 本会でも、「国民は望んでいる」「国民は望んでいない」という真逆の意見が出ています。まず、この点について事実とデータをもとに議論し合意をえるのはいかがでしょうか? その結果、もし過半数の国民が憲法改正を必要だと考えていると判断したのであれば、「起草委員会」の設置に進むべきと考えます。

 私たち国民民主党はこれまでも「起草委員会」の設置を求めてまいりました。
 2023年6月19日には、国民民主党・日本維新の会・有志の会の3会派で憲法改正条文案を共同で公表しております。また本年6月12日には、憲法審査会の幹事会において、自民党・公明党・国民民主党・日本維新の会・有志の会の5会派で、「国政選挙が困難となる事態における議員任期の延長等」を盛り込んだ骨子案を配布したところです。
 主要な論点はすでに出揃っています。これ以上「論点整理」の段階にとどまるのではなく、具体的な条文案を提示し、それに対する賛否や修正意見を交わすという生産的な段階へと進むべきだと考えます。より良い憲法を創ることができないか、という議論に進みたいと考えます。
 具体的な条文案を示すことで、今より国民の関心を高めることができるかもしれません。私は友人や支援者に私が質疑する委員会の日程を伝えて見ていただいていますが、憲法審査会に対しては「何を話しているのか、何を目指しているのか分かりづらい」という意見を聞くことが少なくありません。具体的な条文案を知っていただくことで、憲法に対する国民の意識が高まり、世論が醸成され、私たちの議論が今よりも国民に近いものとなるかもしれません。憲法は憲法審査会だけで創るものではありません。国会だけで創るものでもありません。憲法は、日本国民全員で創るものです。
 憲法審査会が国民に開かれたものとなること、そして我々の議論が国民にとって信託に値するものとなることを願います。そして、未来に向かって、国と国民と憲法がともに成長できることを願い、発言とさせていただきます。
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動画は「衆議院インターネット審議中継」より引用
https://www.shugiintv.go.jp/jp/

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