国民民主党の選択的夫婦別姓案がなぜダメなのか論理的に解説します


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国民民主党が選択的夫婦別姓を主張
10月28日の産経新聞
国民民主党の玉木雄一郎代表は28日の記者会見で、選択的夫婦別姓制度を導入する必要性を重ねて示した。
国民民主が国会に提出した民法改正案を挙げて「バランスが取れている」と自賛し、制度導入を巡る懸念に関して
「『戸籍が無くなる』とか『家族制度が崩壊する』とか全く根拠のない批判ももらっている。
わが党の法律をみればそうなっていない」と強調した。
https://www.sankei.com/article/20251028-UFZPWNI3C5DQ3FKAORNJDJRHEU/
玉木さんは本当にセンスがない
さすが、ここぞという場面で必ず選択を間違える男
いま高市さんの支持率がバク上がりしていて、
高市さんが総務大臣時代からすすめていた、旧姓使用の拡大を維新と協力してさらに進めると言ってる
そして、年内のガソリン税の暫定税率廃止と所得税住民税の控除引き上げに向けて、
野党でまとまって攻勢を強めていこうというときに、
ここであえて夫婦別姓をぶっ込むセンスのなさ
これに乗ってくるのは、立憲・共産・公明など
でも夫婦別姓やってほしいと思ってる層は、すでに立憲共産公明の支持者になってるんですよ
ここで国民民主が夫婦別姓を推しても、あらたな支持者の獲得には繋がらない
むしろ今の国民民主は、元自民党の支持者であったけど、自民党の経済政策が駄目だから、
減税・積極財政をやってほしくて、国民民主を支持してる
僕の知る限り、国民民主の支持者は、
減税のためなら、鼻を摘んで夫婦別姓は容認するという姿勢の人ばかり
いま減税の成果も何もでていない状況で、夫婦別姓を強調しても、支持者を失うデメリットしかない
そして野党の構図として、
減税・夫婦別姓反対が参政党と日本保守党
減税で夫婦別姓賛成がれいわ新選組
夫婦別姓賛成で、減税と言いながら財源を求めるから実質的に緊縮財政なのが
立憲・公明・共産
国民民主の立場は、積極財政のはずで、自民党から流れてきた支持者を掴むには、
参政党・保守党と同じポジションに入るのがベストなのに、
夫婦別姓賛成なら、れいわと同じポジションになるが、
玉木さんの態度は、立憲とか公明と協力しようとしてる
これはつまり、夫婦別姓のためなら減税積極財政のポジションも捨てるってことになる
夫婦別姓で協力しようとするあまり、財政政策でも立憲共産とくっつくと、
屋台骨の積極財政も潰される
ここまで、狙ったように間違った方を選ぶ人も珍しい
そろそろ党内から不満が出てこないのか?と不思議
もう少し党勢拡大したら、確実に分裂すると思う
■国民民主党の選択的夫婦別姓案の問題点
夫婦別姓に反対する理由については、いろいろな理由があるので、前の動画とは違う論点も話したい
前の動画でも言ったのは、経団連とか連合が夫婦別姓を推してるのは、仕事上の不都合があるからだと
職種によっては、どうしても旧姓使用じゃ駄目なこともあるから、夫婦別姓がいいんだと言ってる
しかしそれで夫婦別姓を導入すると、じゃあそういう人は夫婦別姓にしなきゃいけないんですか?という話になる
本当は家族で同じ名字がいいのに、仕事の都合で夫婦別姓にせざるを得ない人が出てくる
このまえの連合の吉野会長が、女性のキャリアのために不可欠な制度だといっていた
それってつまり、女性はキャリアを積みたいなら夫婦別姓にしなきゃいけないんですか?ってことになる
名字変えるなんて、キャリア積む気ないの?仕事の意識低いんじゃないの?って風潮になりかねない
そんな心配は絶対ない。名字かえて家族同性を選んでも、キャリアに影響ないですっていうなら、つまり夫婦別姓は必要ないということになる
そもそも結婚して名字かわるなんて、日本だけじゃなく世界で一般的な文化なのに、
名字かわって仕事に支障が出るというのは、結局男のために作られてきた社会システムが、女性の社会進出に対応していないから
だったら、そこで名字変わっても問題ないように対応していくのが筋であって、
女が名字変えなきゃ良いじゃんなんてのは、ものすごく女性蔑視な考え方
そして、今は法律で結婚したら名字一緒にしなきゃいけないって決まってるから、
名字変えると手続き大変なんで、もっと簡略化してくださいみたいな要求ができる
これが夫婦別姓導入されると、名字変えないって選択肢もあるのに、あえて名字変える選択をあなたがしたんだから、
そりゃあんたの自己責任でしょと言われてしまうようになる
つまり、推進派の人がよくいう「夫婦別姓にしても、同姓が良い人は同姓にできるんだから関係ない」ということには、残念ながらならない
今後結婚するすべての人が、夫婦別姓家族別姓親子別姓にするか、もしくは名字かわる不便不都合を受け入れるかの2択を迫られる
名字かえたときの不便不都合そのものを解消しようということが、できなくなってしまう
■それで国民民主党の夫婦別姓案についても、問題点がある
玉木さんは、バランスのとれた案だということを言ってる
内容的には、子供の性は、夫婦が結婚するときに戸籍筆頭者を決めて、子供の姓は戸籍筆頭者の姓で統一すること
いま戸籍筆頭者は95%が男性らしいので、子供の姓は夫とおなじになって、家族で妻だけが別姓になる
子供の姓は統一ということは、兄弟別姓は無しということ
でも、親子別姓はOKなのに、兄弟別姓はダメというのは、論理的整合性がない
実はいま立憲が出してる案も同じで、兄弟別姓ナシ
でも立憲は、何年かまえに出した案では、兄弟別姓OKだった
それで今年の法務委員会で、立憲の米山さんにこれを詰めたら、
米山さん自身が、「兄弟別姓が論理的にダメとは思ってないけど、より多くの支持を得るために今回はこういう形にした」と言った
つまり親子別姓はOKなのに兄弟別姓はナシというのは、論理的整合性がないということを発案者自身が認めている
で、多くの支持を得るためということは、政治的理由によって兄弟別姓にしたい少数派を切り捨てることにもなる
ただ、世論の一般的な感覚として、夫婦別姓は大人同士の話だから自由でいいけど、親の意志で兄弟別姓はさすがにダメでしょって感覚が強い
たとえば長男を父親と同じ姓にして、長女を母親と同じ姓にしても、長男がお父さんになついて、長女がお母さんになつくとは限らないし、その逆もありうるし、そもそも家族が分裂してるような感じもしちゃう
子供側からすると、なんでこんな風にしたの!ってすごく傷つきかねない制度
だから兄弟別姓はさすがに支持を得られないという政治的判断は当然なんだけど、でも論理的整合性はない
だから兄弟別姓ナシだからバランス取れてますって言っても、これで導入したら、間違いなく将来的に兄弟別姓も認めざるを得なくなる
そもそも、兄弟別姓ナシだからバランス取れてますなんていうのも詭弁で、
親子別姓がOKなのに兄弟別姓はダメというのは、論理的整合性がない
それは逆に言えば、兄弟別姓がダメなら、親子別姓もダメだってことなんですよ
だから国民民主党も立憲民主党も、親子別姓家族別姓を言うなら、正々堂々と兄弟別姓もOKで勝負すべき
それを避けて詭弁で取り繕おうとするから、こんなめちゃくちゃな論理になる
国民も、別姓にしたい人がするだけなんだから、関係ないと思わずに、
実は全国民にめちゃくちゃ関係することなんだって、ぜひ知ってもらいたい
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